J1 第34節 vs 名古屋

非常に締まった良い試合でした。
が、
闘莉王がFWで居続けてくれたことでもたらされたものは少なくなかったと思います。
高さと強さ、巧さは有りますが、機動力が無いので守る側は焦点が絞り易いのです。
また、
気性は良く知られたところですから、身体を寄せて自由を奪うことで感情面でも有利に立てたのでしょう。


試合はオープンな展開で始まり、ボールは両陣営を行き来します。
その中で、上手くフリーになった14が丁寧にクロスを入れると10とそれをマークする名古屋DFの前に唐突に8が飛び込んできました。
これが先制点に繋がります。


8の執念とも言うべきHSが楢崎選手の手を逃れゴールに。
ボールと楢崎選手の動きだけがスローモーションだったかのように映りました。

その後は贔屓目を抜いても浦和ペース。
決定機は中々無いものの、ボール支配率は上回っていたと思います。

前半も終わろうというときに20のビッグプレーその1。
名古屋FW永井選手の18が飛び出した無人ゴール前からのシュート。
試合が振り出しに戻ると思われたところに身体を張ったのが20。
上手く腕を身体に寄せ、シュートをブロック。
その後ろには14も控えていたので、守備意識はかなりしっかりしていました。

14は2や横浜FCの堀之内選手(来年は戦力外・・・まだ充分出来るはずなので、どこかに新天地は無いものかと)と同期で充分にベテランですが、運動量はまだまだ衰えません。
むしろ、考えた動きで非常に効いています。

後半、名古屋も攻めの意識が強くなりますが、正直セットプレーと高さのみ。
選手交代で若干流れを手繰り寄せたかと思いますが大勢は浦和。
7に代わって入った24のドリブルから得たFKが試合を決めました。

8と10がスルーしたボールは糸を引いて名古屋ゴールのポストを強襲。
横っ飛びした名古屋GK楢崎選手の伸ばした手の先を抜けたボールは金属音と共に反対側の再度ネットを揺らします。
これでは16が構想外になるはずです・・・22も居るし。
ロベカルクリロナ(褒めすぎ)を髣髴とさせる弾丸FKが追加点を齎します。

ユニフォームを脱いでTシャツに記された「J.LEAGUEを 日本を みんなで盛り上げよう」は良いのですが、
これを闘莉王選手がもうちょっと冷静だったら2枚目のカードを誘われて、数滴不利を招きかねないところでした。
20らしいところですが・・・。

久々に勝利を収めたホーム最終戦

柏と鳥栖がこけておまけのACL挑戦権が転がり込んできました。
ACLはまだ早いと思う気持ちは変わりませんが、あの独特の緊張感があるゲームはJの試合とは異なる魅力があります。

さて、どんな補強がなされるのか?
不安と期待が入り混じります。

追記:20の獲得は朗報。でもFWが薄い・・・DFは6が更新すればとりあえず・・・ですが、もう一層の戦力が必要かと。