希望退職制度

業績不振の場合によく目にすることになるのですが、
これって、財政的には良いと思いますが(退職金の積み増しで一時的には支出を増やしますが、長期で見れば固定支出を削減)、
必ずしも良い事ばかりではないですよね?

「希望」という言葉がキーです。
つまり、
退職したがるような人には転職先の当てがあったり、転職に事欠かない能力を持っている人も含まれます。
そういった有能と謂える人には渡りに船なのですが、社のパフォーマンスには影響が無いのでしょうか?
社として辞めて欲しい人は当てがないのに辞めることはしないでしょう。

そもそも希望退職を募る時点で有る程度の人は転職活動を水面下で始めているでしょう。
そこで転職時期と希望退職が重なると、やはり渡りに船です。

社として残って欲しい人がこれを利用しないという保証はどこにも無い。
でも、社としては残したくない人が利用しない。

ここに肩たたきというか、目的が明らかなのにそうとは言わない配置転換を行って暗に促す。
そんなこともありそうです。

キャリアが長い人が、もう良いか。と応募するとそれはそれで不十分な引継ぎとなって(希望退職制度は退職までの時間は短いので)、
ノウハウが失われ易いんですよね・・・。