キアズマ 近藤史恵さん

近藤さんの手になる自転車レースを扱った4冊目の本。
前の3冊を読んでいなくとも楽しめるのでご安心。

今回の舞台は架空の大学の自転車部。
新入生で自転車競技未経験の主人公と、もう1人の主人公とでも言うべき櫻井。
この2人それぞれの背景(生い立ち)の中での成長。

ちなみにキアズマとは
減数分裂の前期後半から中期にかけて、相同染色体が互いに接着する際の数か所の接着点のうち、染色体の交換が起こった部位。X 字形を示す。
とのこと。
中々意味深ですね。

自転車乗りだけでなく、何らかの競技の経験があれば試合(レース)の緊張感が伝わり、ページを捲る手は止められないでしょう。
最初は先へ先へと進めてしまいますが、再読、再々読する事で細かい点に目を向けることが出来ます。

ちなみにチームオッジはちらっと出てきますが本筋では絡みません。
オッジはイタリア語で「今日」なんですね。