ついていったらこうなった 多田文明 ・・・読んでおいて損は無し

キャッチセールスの体験取材をまとめたものです。
街頭で、絵画展や、アンケート、手相、色々な事で声を掛けられますが、なかなかその先を知ることはないので貴重な内容。

著者でも頭髪のキャッチセールスは取材ではなく自分の事として話を聞いてしまい、危うくなるのです。
自分は大丈夫。と思う人ほど読んでおいたほうが良いでしょう。
相手は歩合制ですので生活をかけた真剣勝負で挑んでくるのです。
美味しい話なんて転がっていないし、売込みが必要になるものでもないのです。

こういった内容は、中学や高校で教えて良いと思うのですが、何か支障でも有るのでしょうか?
テストだけではなくこういった生活の知識も必要な時代だと思うのですが・・・。
キャッチセールスだけではなくテレアポもね。

ただ、ですね。
ちゃんとしたアンケートも知っています。
例えば新製品の発売前のアンケートでパッケージデザインや、嗜好を調査するものです。
以前、新宿に勤務地があったときは西口のヨドバシのあたりで回答者を探している姿を良く見ました。
見分け方として
・がっついていない
・年齢を聞いてくる
・首に調査員証を下げている
・一人ではなく数人、同じような人が居る
・所要時間が短い(20〜30分)
・回答場所に行く前に、同じようなアンケートに参加したことが無いか聞いてくる
・謝礼は大抵図書カード(ごくごく稀に現金)
が挙げられます。
このアンケートは、時間に余裕があれば新製品のことを伺うことが出来ますので面白いのです。
(それが食品なら試食/試飲出来ますし・・・)

尤も、マーケティング部の端くれだった経験から言うと、これでサンプル調査となると回答者の偏りと、回答内容の真摯さに欠けるような気がしてならないのですが・・・。
マーケターの皆さん、現場は見ておきましょうね。