著作権法改正(違法ダウンロードに罰則)によせて

この改正の切っ掛けはCDが売れない。
それは違法ダウンロードが原因。
ということだったかと思います。

でも、

コンテンツ業界で売り上げが落ちているのは音楽だけでしょうか?
という疑問と、
CDの売り上げと音楽の売り上げはイコールなのか?
という疑問があります。

前者で言えばゲームやコミュニケーションそれ自体の時間の増加、メディアのリッチ化でそもそも音楽に割ける時間の減少はどのように捕らえているのでしょうか?
後者で言えば書籍と同じく物体の所有からデータの所有への変化と、ライブでの集客の変化。

正直、どんなコンテンツでも変化を起こす/変化に沿えないと明日は無いのだと思います。
既にCDプレーヤーを日々携帯して音楽を聴いている人はまず居ません。
とすると、どうやって音楽を楽しんでいるのか?という目線が無いのでしょうか?

また、ライブになると音楽自体はスタジオよりも劣ることがあります。
でも、そこでしか感じる/体験出来ない事が実はポイントです。
(音楽だけではなく、わざわざスポーツを観戦しに行くのと同じ)

とすれば、CD/音楽と括るのではなくその分析がどこまで出来ているのか?
それなくして憂いても仕方が無いのではないでしょうか?

違法ダウンロードは確かに違法です。
今回の反対意見は違法/合法ではなくてその判断への懸念です。
違法でも手を出すということは何がしかの理由があり、合法的に手に入れないという事にも何がしかの理由があるはずです。
違法だから。
で、思考停止していたらチャンスを見逃すのと同じです。

さて、この改正で売り上げは上向きになるのでしょうか?
なったとしたらそれは何故なのか?
それを注視したいと思います。

ちなみに、ダウンロードの定義とストリーミングがそこに含まれるのか?

含まれない。です。
但し、You TubeはFLVファイルをダウンロードするのでアウト。