ペニーオークションの構造

botを使うことで落札を困難にさせたことで逮捕されましたが、それ以外の点で手を出しませんでした。
それは、入札にコストを要する。
ということです。


Yahoo!等のオークションでは、入札にコストはかかりません。
単純に、入札額が高い人が落札します。
そして、運営者は落札額の何%かを手数料(利益)とします。
落札できなかった場合、コストは生じません(時間とか手間とかはさておきです)。
運営側は落札金額が高ければ手数料は増えます。


ペニーオークションのタイプでは落札できなくとも入札の度に手数料を払います。
つまり、落札に関係なく支払いが生じます。
落札すればこの手数料と、落札代金がコストとなります。
ということは、落札額で手数料が生じなくても、入札数を増やせば運営側は収入になります。


前者ではbotを使用して落札額を吊り上げよう(=手数料を増やそう)としても、
botの入札に応じなければ落札額の吊り上げは出来ません。
出品物の価値があれば成り立つ可能性は有りますが、相場を知った上での操作では無いと効果的ではないので出品毎に設定が必要です。
それでも落札されないギャンブルになるので、運営側の旨みはどれほどなのか測り難いところがあります。


後者では、落札はされなくても入札されれば収入になります。
そのため、出品時の金額は低ければ低いほど。
また、一回あたりの入札額の幅は狭ければ狭いほど入札回数を増やせます。
botを使わなくとも運営側に有利な仕組みです。
そこにbotを入れて落札させなくても構わない構図が生まれます。
落札が無ければ商品は不要です。
でも、落札した(と思われる)事が無いと誰も興味を惹かれない。
そこでサクラの出番となるわけです。
多少の謝礼を払っても運営者は何とも無いわけです。