クローバー レイン  大崎梢

ベストセラーや、書評、広告に載っていなくとも手にとって求めた本。
たまたま店頭で見かけて・・・そんな買い方をしたことは有りますか?

"プリティが多すぎる" ではティーンズ向け雑誌の作られ方を背景にしていましたが
今回は単行本です。
それも書き下ろし。
加えて、一世を風靡したものの、その後の勢いが無く販売予測を渋くするしかない作者です。

ベストセラーや、流行作家のものであれば販売予測も良い方向で予測し易く書店に並びやすいでしょう。
でも、
そうではない場合、内容がどれほど素晴らしいと編集者が思っても書店に並ばないこともある。
データではなく個々の書籍の内容に基づいて出版の判断を行うのが理想ですが、出版点数が尋常ではない現時点ではそれでは売れないのが現実の様です。
そこでこの話は・・・・。

果たして無事、たまたま手にした秀作は出版に漕ぎ着けるのか?
また、親子の関係と、主人公を取り巻く登場人物との関係の行方は?

出版に興味が有る方には一読をお勧めしたい一作です。