前へ !   麻生 幾

3/11に対処した自衛隊を初めとする国の機関の活動を記録した一冊。
今だ復興の途上で、ともすれば忘れられがちな対処について示唆に富んでいます。

これを読んでまだまだ日本も捨てたものではない。とは思いますが、そこここに散見される課題は手付かずのまま。
危機にあたり一丸となってリソースを管理するための組織が必要。
個人に拠ることは代替が無いリスクや日本人的には難しいと思いますが、組織として確立されていて権限が明確なら手立ては有る筈です。
現に、権限を持った人間の采配で対応が出来たわけですが、それが協同出来ていたか?

この本自体がそれを指摘はしていませんがそう読めました。
また、物資の調達、輸送、情報の共有といった細かな課題も読み取れます。

なお、ここの書かれた組織以外でも同じような活動があったはず。
それも忘れてはいけないでしょう。