県庁おもてなし課  有川浩さん

高知県庁の観光部に設立されたおもてなし課(=県外からの観光客からの収入増加を目的とした部署)を舞台に、
意識の変革を軸に登場人物の機敏の変化を書いています。
高知県を観光地として広く知らしめようとした顛末は読んでのお楽しみ。
有川さんらしいラブコメ要素も有りますのでこの行方も。

ちなみに、これがドキュメンタリーではなく、フィクションだからと軽く見るのは勿体無いです。
この本を読んで、”お役所だから舞台になるんだよね・・・”と感想を持ったとしたら、
それはあなたとあなたが主に属する組織が硬直しています。

舞台がお役所なのは咀嚼しやすくするためで、民間企業でも起きていることです。
お役所以上に内部の理論がまかり通る民間は掃いて捨てるほどあるはずです。
その為に施策や企画が本来の目的を見失って骨抜きになったり肝心なポイントを外していたり、遅々として進まなかったり・・・。
変革時には是非はさておきで外部コンサルタントを噛ませる事が未だに多いですよね?
これを戦略的に分かって行う上層部であればまだましです。
問題が有る事を分かっているのですから。
(ピントはずれなコンサルが居て更に混乱したり、役に立たなかったり・・・はさておきで)

そうではなく、自身に自信を持ってしまっている場合が危険。
・・・自社ですけどね(爆)。

変革が必要だと思う組織に居るのなら手にとって見ては?