悲劇的な分裂をしてしまったユーゴスラビア出身のマーヤを巡る謎解き＋青春譚。 木村元彦さんのユーゴ関係の著書を読んでいて良かった・・・。 （木村さんの著作はサッカーを軸にしていますので、サッカーに興味が無い方は「民族浄化」が良いと思います） タ…

人が死ななくとも、ミステリーは成り立つ。 市井の、何気ない事柄の謎解きと、ちょっと甘酸っぱいような登場人物の描写。 巧く高校生活が織り込まれているため、ちょっとした振り返りを楽しめるかもしれません。 その中でもシリーズとして流れている成長譚が…

機龍警察の著者の作品なので読んでみました。 山田風太郎からおどろおどろしたところを取り去って、映像栄えするシナリオ。といった趣です。 読んで伝わってくるのは情感よりもイメージ。書き方に若干抵抗が有って詠み進めていく内に、著者は浮かんだイメー…

ポリティカルではなくアクションに梶を切ったかに見えるこの小説。 ディテイルの書き込みが鼻につくのと、場面転換がリズムを壊しているように見えます。 内容としてはSBUを主とした特種部隊ものですが・・・・他にも同様の趣向の作家が居ますが それを超え…

学校を舞台にしたちょっとした推理もの（学園もの、ではなく）。 一服の清涼剤と云うか、頭の体操というか（推理小説はすべからくそうですが）、 軽く読んですっきり。 でも、長旅には向きません。 すぐに再読するには耐えないでしょうから。

こういった日常の中の推理は大好きです。 ふとした事柄から浮かび上がる異質な絵。 そこから紡がれる登場人物の性格と生活。 青春と見せつつ、葛藤の現実性の苦しさ。えてしてハッピーエンドとは言えないことも多いのですが それでも受け入れられます。出来…

戦闘モノとして高揚感溢れる展開も出来る設定を下敷きにした（赤方偏移の仮面にはそんなものもあります）、 捻りの効いた短編集。 カバーや、挿絵も魅力的（スタジオぬえ）。ミステリ的に読むことも出来るのですが、元ネタが容易く分かる場合も有ります・・…

これ、ミステリとしてはアンフェアじゃないかと。 動機の置きかたは良いと思います。 何と言うか、そういう思い込みって有ると思いますので。 でも、構成はいただけないです。 第一、第二の事件のいずれにも粗がみえるのはさて置きで。世代間の齟齬を描くと…

警察小説と云うよりも、家族小説（なんてジャンルがあるのかは知りませんけど）。 父親の気持ちも、母親の気持ちも、子供の気持ちも分かる。 いずれ自分の子もこうなるのかもしれない・・・という気持ちがあるから余計に響くのかもしれません。 子供がいる親…

読み出して気が付いたら再読でした。 最初のページから既視感に満ちていて、もしや・・・と思っていたら。そもそもこの本は小学生〜中学生の頃にタイトルには目を留めていましたが、 「アルキメデス」に引っかかって読まなかったものを、最近になって読んで…

福家警部補の挨拶に続くシリーズ。 どちらも短編集で気軽に読めるのと、どちらから読み始めても支障は無いです。 通勤の友として、気分転換に。いずれにも適します。犯人が分かっていながら、推理の過程を楽しむ倒叙モノ。 毎回、淡々と書かれた中にあるヒン…

40台前半〜50台(?)で、ウルトラマンが懐かしい人は読むべし！ とだけ書き残しておきます。 いや、本当に◎です。・・・仮面ライダーや戦隊ものとは違う方向なので為念